管理人の独り言
le monologue
「明日の神話」
2週間ほど前の天声人語に「『明日の神話』の修復作業が最終盤」という内容が載っていました。『明日の神話』は行方不明になっていたのを2003年にメキシコで発見されませした。ギャラリーを始めたばかりの頃、このことを知り、ほぼふきっさらし状態で見つかったという驚きをブログに(当時は日記でしたが)書いたので、よく覚えています。
その3年後くらいに、修復を終えて汐留で展示したときに、絶対みたいという強い気持ちをもって見に行き、その大きさと迫力に圧倒されたことを覚えています。
その後、渋谷のマークシティの通路に移され、展示されているのは、よく知られています。そうかぁ、もう渋谷に移ってからも20年近くたつのですね。修復というのも納得できる気がします。
1968年に描かれた「明日の神話」のモチーフは「核に焼かれる人間」、モチーフのわりにポッブで暗くないこの絵は、広島や長崎からようやく立ち直ったことを象徴しているのかもしれません。今、私たちの世界では、憲法の改正が謳われ、非核三原則をなきものにされようとしています。「明日の神話」はその警鐘になったのかもしれません。
少し違う話になってしまいますが、上記天声人語によれば、毎年掃除されるときにつく汚れはほとんど繊維で、その色でその年の流行色がわかるそうです。
いろいろな意味で、さまざまな人が通るこの場所にずーと残ってほしいと思います。

今週の展示は「《passage 01》―あなたを、旅に連れ出す鞄。」手作り革製品の展示と受注。ギャラリーに入ると革の香りが… 沢山の素敵鞄が並ぶのは圧巻。アマルフィで見たレモンを模したという、イエローのレモン型ケースも可愛いです。3日間だけの展示、明日(7日)までです。見るだけでも楽しいので是非。